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耐震リノベーション(住まいを再生、持続可能に)

2022年03月03日 更新

こんにちは、ミヨシハウジング松浦です。

今回は住まいの耐震化の話をしたいと思います。 徳島県では南海トラフ巨大地震のほかに、中央構造線断層帯などの活断層を震源とした直下型地震 が危険性としてあります、更に南海トラフの発生確率は今後30年間の間に70~80%でくるとなっております・・・

阪神・淡路大震災では、6,400人を超える尊い命が損なわれましたが、その犠牲者の実に8割以上が家屋の倒壊等による圧死が原因でした。

その建物の多くは 旧耐震基準の建物(昭和56年6月1日以前に建築確認を受けた建物)と、新旧を問わず耐力壁が少ない等耐震性に不備なものであったと言われています。

このままではいけない!との事で、徳島県では 待ったなしの住まいの耐震化 事業があります。

補助金 が出る仕組みで耐震化促しています、本格的な耐震改修の場合(令和3年現在)最大140万の補助金 があります。耐震化するには建物を軽量化する、壁量を増やす免振、制震装置をいれる、間取りを変え柱を増やすか?など、いろんな選択肢があります。

そして今回は補助金対象の住宅の耐震改修と、リノベーションを兼ねて改修工事をした事例を紹介したいと思います。 

     

まずは既存の一階平面図を見てみましょう、赤線の部分が二階部分です。筋交い入っていますが開口部が多く壁量不足のイメージがあります。 更に赤線の二階の隅部は、全て一階に柱がない状態です赤丸部分)そしてこの建物は入母屋建築で屋根は日本瓦、とても重たい建物、なので二階の床は隅部にむかって酷く傾いておりました。図面と現況を確認してホームズ君PROで耐震診断をおこないいました。

どっしりとした立派な入母屋建築です。

和室 2間に縁側がある昔ながらの間取りです。

結果は、上部構造評点0.25でした。(0.7未満 倒壊する可能性が高い 0.7~1.0 倒壊する可能性がある)震度6~7規模の地震の場合です。この結果耐震補強を行うという判断になり計画を立てていくことになりました。

こちらは耐震改修後平面図です。

今回、建物はとても重たい建物ですが、既存の外観に風合いが合う日本瓦はそのままの状態で耐震補強を計画していきます。

建物の重量を補うための柱の数が少なく不足しているので、新しく基礎を作りヒノキの柱4寸角(120ミリ)を32本新しく建てました。

もちろん現状、柱がなかった二階の隅もです(赤○部分)

リノベーションも兼ねているので、玄関位置も大きく変わり内装、外装も一新していきます。まずは内部の床、壁、天井を解体していきます。

新しく基礎を作り土台を入れていきます。

二階の建物の隅が乗っている下にも基礎を作ります。

檜、120mm角の柱です。

荷重を支える為の柱を入れていきます。

柱を建てたら構造用金物で接合部を固めていき、更に偏心率などの計算を元に壁量をバランス良く増やしていきます。壁量を増やすために今回は横架材間に構造用合板12tをN50釘@100ピッチで施工していきました。

現行の基準にあわせた地震に強い建物に改築し、水廻り、内装なども併せて仕上げていきました。建物を壊して新築するより6~7割の予算で新しく再生することができます。こちらが完成写真です。


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